「ひまわり」は、1975年の夏に民家の一室を借りて、わずか3人の子ども達でスタートしました。

 それから20年、1995年春まで、無認可の共同保育所として、「仕事も子育てもしっかりやりたい」という親、とりわけお母さんたちの願いの実現をめざして発展してきました。共同保育所というのは、保護者と職員が互いに対等の立場で、知恵と力を出し合い、自分たちで保育所を運営していくものです。

 保育所の職員の給料はもちろん、備品の一つに至るまで保護者と職員がみんなで話し合って決定してきました。
 
 まさに「共同」の保育所でした。






 1995年、認可園として新たにスタートを切るときの課題の一つが、園の名称でした。いろいろな議論を経て結局、認可園としては珍しい共同の二文字を入れた『綾部ひまわり共同保育園』ということになりました。

 認可園として経営の形態は変わったけれども、保護者や職員の知恵と力を出し合い、自分たちの願いに沿った保育園を作っていこうという強い願いを込めて『共同』の2文字を残そうということになったのです。












綾部ひまわり共同保育園の『共同』の2文字には、ひまわりの歴史とこの保育園を守り発展させてきた人々の願いや決意が込められています。子育ては孤独なものでなく、みんなの共同作業です。なぜなら、私たちの未来はこの子ども達の手の中にあるからです。『共同』の2文字は『ひまわり」の宝であるだけでなく、社会全体の宝なのです。






 綾部ひまわり共同保育園は『太陽と土とおいしい給食を子ども達に!』『かしこく、たくましく、やさしい子どもを育てよう』
『家庭と地域と手をつないで子育てをしよう』をスローガンとして日々保育活動を続けています。

 今、子どもたちをめぐる状況は、「太陽の下で、自然にふれながら、野山をかけまわる」といった子ども達の姿は影をひそめています。子ども達の心や体がその発達の筋道を通っていくことをゆがめ、幼児期からの早期キャンペーンなどが大人の都合でおしつけられています。

 私たちは『豊かな自然の中で、子ども達自身が主人公になって思いきり遊び、食べ、たくましく、しなやかな体と意欲にみちた心を育て、仲間を思いやるやさしさをそなえた子どもを育てる』ことを基本理念とし、具体的には、次のような子どもを育てることを目標としています。